人生に何度も離婚する人は少ないですし、初めてする離婚調停は不安なことも多いので予備知識は不可欠です。ここでは、離婚についての基礎知識から、離婚調停を始めてから離婚までの手続や流れについて情報を集めてみました。
家庭内・親族内の紛争を解決する家事調停の中で、離婚調停は代表格とも言えるほど多く、それだけ離婚が多くの問題を抱えていることを示しています。
離婚調停では、離婚だけではなく離婚に伴う他の争いについても話し合うため長期化し、離婚したい人の全てが離婚調停で離婚できるとは限りません。
しかし、夫婦で離婚の話合いがまとまらない場合は、問題を放置しても解決しないので、離婚調停を利用することで前に進むことができるはずです。
離婚調停前に知っておきたいこと
まずは、離婚調停を始める前に、離婚と調停の制度を知っておくべきです。目的が離婚であることは変わりませんが、離婚調停には選択肢が残されており、自分が望む離婚に向かうように調停制度をうまく利用したいところです。
なお、統計的には、離婚調停が離婚で終わる割合は5割程度で、離婚調停だからといって妻の親権が優位なのは変わりません。
離婚方法の基礎知識
離婚調停による調停離婚だけが離婚の方法ではありません。離婚方法には6種類あり、それぞれ特徴があるので、離婚調停で離婚できないことも想定して、他の離婚方法についても知っておきましょう。
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離婚調停の基礎知識
離婚調停は離婚自体の争いだけではなく、離婚に伴って発生する権利義務の争いも対象です。また、離婚調停で離婚したいのか、離婚訴訟まで考えているかの違いで、離婚調停での立ち振る舞いも変わってきます。
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- 離婚調停の目的をしっかり持って調停を進めよう
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- 離婚の意思は調停委員に強制されるものではない
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- 離婚調停の5割は弁護士が関与している現実
- 離婚調停の成立前には戸籍と氏を考えておく
離婚原因(法定離婚事由)について
離婚訴訟においては民法に定められた離婚原因(請求理由)が必要で、正当な理由のない離婚の訴えが認められることはありません。
離婚調停で離婚できない場合には、原則として離婚訴訟しか方法がなくなるので、どのような理由で離婚調停を申し立てるのか、または相手が主張する離婚原因にどのように対抗するのか考えましょう。
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離婚調停の申立て
離婚調停の申立てにおける注意点や、添付書類・付属書類について説明しています。離婚条件や置かれている状況でも必要な書類は変わります。
離婚調停に特有のルール
離婚調停の流れは他の調停と大きく変わりません。主に「調停の流れ」で説明していますが、離婚調停に特有のルールもあるので知っておくと役立ちます。
※今後追加されます。
離婚調停後の手続
離婚調停が成立した後の手続について、説明しています。離婚調停は調停だけで完結しないので、調停後に何をするべきか知っておきましょう。